1952年創業。
久米島出身の創業者が会社設立とともに代表銘柄「久米仙」の販売を始め、1977年にはそれまでになかった斬新なデザインの卓上グリーンボトルを発表。県内全域にその名をとどろかせ、若者や女性など新たなファン層を獲得し泡盛消費量拡大の一翼を担いました。
さらに1982年からオーク樽を利用した古酒造り研究に取り組み、10年の歳月をかけて樫樽貯蔵古酒「奴樽蔵」を完成。
1994年には内モンゴルに工場を建設し、その翌年に無農薬のジャポニカ米を使った内モンゴル産泡盛「響天」を発売するなど、話題性のある商品を次々と開発。
近年は異業種との連携にも積極的に乗り出し、癒し系飲料「ギャバミン」やリキュールタイプの「泡盛コーヒー」などを手がけています。
久米仙酒造による泡盛の歴史観・・・
薩摩の島津家に残る記録によれば、泡盛は15世紀末にはすでに琉球で作られていたと推測され、泡盛の歴史が約600年という根拠になっています。
歴史研究家の東恩納寛淳氏が1933年にタイを訪れた際、現地のラオ・ロンという地酒が泡盛と同じ味だったことから、かつては泡盛のルーツはタイ説が一般でした。
しかし、1990年にアジア各国で行った調査で、中国に米を材料とした酒があり、泡を盛って酒の出来を評価する習慣や蒸留方法などから泡盛との類似性が見られたことで、中国・福建省ルート説が浮上。
中国と琉球の親しい外交の歴史からもその節は容易に推測できるとし、現在では東南アジアと福建の2つの道を通って琉球に蒸留酒製造の技術が伝わったと考えられています。
久米仙酒造による泡盛古酒の保存方法・・・
沖縄では古くから泡盛を貯蔵熟成する文化がありました。
樽に貯蔵され、樽からの香り成分をもらって熟成するウィスキーとは違い、泡盛はそれ自体に含まれる成分そのものが長期熟成されることで、物理的・科学的な変化を経て、香味成分などに変化し、まろやかで甘い香りを醸し出します。
さらに、瓶詰めされた後でも古酒化が進むのが泡盛の大きな特徴です。
泡盛には様々なアルコール類や脂肪酸(有機酸)、脂肪酸エステル、フェノール化合物などが含まれているため、バニラやキャラメル、チョコレートのような甘い香りから、リンゴや洋梨・オレンジなどの果実のようなフルーティな香り、バラやきのこ類のような香りとさまざまです。
一つの泡盛に幾つものアルコール類・有機酸類が含まれているため、その組み合わせも多様で、その数だけ香り豊かで味わい深い古酒になる可能性を秘めているとも言えます。
泡盛はただ寝かせていればいいわけではありません。
古酒の熟成した香りや芳醇さを保ちながら、酒を劣化させないようにする手法として、琉球王朝時代から伝わる「仕次ぎ」があります。
古い酒に比較的新しい酒を次々と注ぎ足すこの手法は、眠っていた古い酒を活性化させ、熟成を促す効果があるとされています。
久米仙酒造による泡盛の楽しみ方・・・
蒸留酒である泡盛は幅広い飲み方が楽しめるのが特徴です。
おなじみのストレートやロックはもちろん、冬はお湯割りにしたり、 お茶やソーダ、コーラで割ってもおいしくいただけます。
コーヒーやフルーツジュース、ミントなどを使えば、泡盛カクテルも簡単。
ゴーヤやシークヮーサー、マンゴーなどの県産食材とも相性バツグンです。
他にも、果実酒にしたりと、楽しみ方は自由。
アレンジ自在の泡盛をお愉しみください。
久米仙酒造の新酒をちょっとご紹介します・・・
新酒の魅力は、なんといっても新酒にしか感じられないフレッシュ感!
新酒は、古酒には感じられない、チャーミングで多彩な表情を見せてくれます。
また、新酒は気兼ねなくアレンジできるのも魅力の一つです。是非、新酒を飲んでみて、この魅力を感じてください。
●グリーンボトル:沖縄県初の卓上ボトル泡盛を発案
スマートさと、軽い口当たりで爆発的な人気を呼んだ商品です。
●久米仙を代表するメインデザイン25度1800ml
あっさりとした飲み口は、水割りやお湯割りに最適で、お肉料理にお使いいただいても相性抜群です。
●琥珀に熟成させた泡盛:奴樽蔵25度
泡盛を樫樽に貯蔵熟成した琥珀色が
特徴。
樫樽独特の木の香りが豊かな泡盛で、まろやかな風味と軽い口当たりが人気の大ヒット商品です。
●全麹ならではのすっきりとした味わい:蔵25度
沖縄の島バナナや吟醸香にも似た甘く華やかな香り、蒸留方法にもこだわり優しい味わいに仕上げました。
●久米仙酒造の中で最高度数のお酒:原酒58度
もろみを丁寧に蒸留し原酒ならではの味わいを残す為あえて加水をせず荒ろ過のみで仕上げました。刺激的な度数ながら甘い香りと味わいがクセになります。
●フルーティーな香りと味わい:くろ30度
もろみの香りにこだわり、減圧蒸留という手法と丁寧なろ過によりフルーティーな香りと甘い味わいに仕上げた軽快な泡盛です。
●お祝い事に最適:升升半升30度
升升半升(二升半)の縁起物ボトルだから新開店祝い・新築祝い・記念品に最適!専用の化粧箱に入れてお届けします。
●久米仙酒造の定番古酒:ブラック古酒43度
黒麹を用い、100%こうじ米で醗酵させた原酒をじっくりと熟成させた、華やかな口当たりの泡盛。独特の奥深いコクと芳醇な香り・旨みが、楽しめる泡盛です。
1952年那覇市大道に資本金US$10,000で創業
1968年本土市場開拓のため、琉球酒販株式会社設立
1971年酒質向上のため設備の近代化を図る
1972年資本金を3, 050,000円に変更
1978年泡盛業界初の卓上ボトル「久米仙グリーンボトル」を発売販売量が飛躍的に伸びる。業界の需要拡大に貢献する。
1985年資本金を30,000,000円に増資
1986年現在地(那覇市仲井真)に工場を移転し、生産量を3倍にする。
1987年大型容器「久米仙2LITER」を発売
1989年業界初の樫樽貯蔵泡盛「奴樽蔵(やったるぞう)」発売樫樽貯蔵泡盛のブームを起こす
1993年ライト感覚の泡盛「俺の酒」(九州・沖縄地区限定泡盛)を発売
1994年中国内蒙古自治区鳥蘭浩特市に焼酎工場建設内モンゴル・ウランホト泡盛、焼酎、清酒の製造免許を取得する。生産量100キロリットル/月間/44%
1995年内モンゴル産泡盛「響天(きょうてん)」発売
1996年WEBサイト「久米仙オンライン」開設本格的海外進出商品 泡盛「SUNSING」をハワイで初出荷1999年内モンゴル産泡盛「響天古酒25度」発売
2001年東京営業所ショールームオープン(府中伊勢丹 裏)本場泡盛「蓬莱仙華30度」発売
2004年11月1日泡盛の日「久米仙びんがた」発売
2005年手軽に楽しめる「久米仙ワンカップ」発売 大容量ペットボトル「泡盛ペット2.7L・4.0L」発売
2006年環境に配慮した紙パック容器 琉球泡盛「久米仙パック25度」発売 「古酒ゴールド」発売
2007年6月1日 県内生産 「琉球泡盛 響天」発売11月1日 泡盛の日「久米仙グリーンボトル」リニューアル
2008年リキュール「泡盛コーヒー」発売環境に配慮した紙パック容器「久米仙パック20度」「久米仙パック30度」発売
2013年粗ろ過仕上げの「久米仙 原酒58度」発売琉球泡盛「久米仙 くろ30度」発売
2015年樽熟成14年古酒をベースに沖縄県産素材のみを使用した88種類の植物発酵エキス配合の酵素のお酒「美王(BIO)」発売